【シーン4】

がちゃ

「あ、真山さん。おはようございます〜」

「・・・は?」

「真山さん、朝早いんですね〜。まだ誰も来てないですよ〜?」

べちん

「いったーい!!何で叩くんですか〜?」

「何でいるんだよ。お前の職場、ここじゃないでしょ?柴田署長」

「えっと、仕事です」

「仕事?弐係に来てファイル荒らす事が署長のお仕事なワケ?」

「あー、ちょっと散らかってしまいましたけど、後でちゃんと片付けますので・・・」

「ちょっとじゃないよ!床見えなくなるまでファイル撒き散らすんじゃねえよ、馬鹿」

「それが…私が探してるファイル、どこにもないんですよ〜。・・・真山さんご存知ないですか?」

「何探してんだよ?」

「八王子西署管内の事件なんですけど…8年前に80歳過ぎたおばあちゃんが殺された事件なんですけど・・・

先日、亡くなったおばあさんの旦那さまがお見えになりまして、

どうしても犯人を墓前で報告しないと奥様と安心して天国で会えないっておっしゃるんですよ・・・」

「何?また情にほだされたわけ?」

「犯人見つけてあげたいんですよ〜。それに、その現場・・・」

「密室だったんでしょ?」

「えっ!?どうしてご存知なんですか?」

「お前が探している調書、どこにあるか教えてやろうか?」

「ご存知なんですか?」

「俺の机の中」

「・・・え?」

「この間、暇つぶしに読んでたんだよ」

「よかった・・・真山さんもちゃんと捜査なさってるんですね〜」

「だから、捜査じゃないって。暇つぶし。言ってるじゃん」

「なんだ・・・えっと、その調書いただけますか?」

「駄目」

「え〜?何でですか〜?」

「捜査資料って所轄にもあるもんじゃないの?」

「あー、気づいちゃいましたか・・・」

「大体さ、なんでお前がここに来てんの?

八王子西署が捜査するのはわかるけど、お前の仕事じゃないでしょ?署長さん」

「真山さんまでそんな事おっしゃるんですね・・・」

「当然でしょ?」

「実は…捜査させてもらえないんです・・・副署長以下に止められまして・・・」

「やっぱりね」

「でも、絶対に犯人捕まえてあげたいんです。お願いします。捜査資料見せてください」

「あのね・・・」

「真山さんに迷惑はおかけしませんから」

「・・・・・・」

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