【シーン5】

「おはよーさん。係長、定年関係の書類持ってきてやったで〜。あれ?何でこんなにファイル散乱しとんの?」

「いや〜、それがちょっとね・・・」

「泥棒にでも入られた?天下の警視庁のくせに・・・」

「それが・・・柴田くんの仕業なんだよ」

「シバタ?何、あの子がここ来て荒らしたワケ?」

「うん。置手紙があってね。読むかい?」

「ちょお、みせて」

 

『弐係の皆様へ

すみません。捜査資料が見つからなかったので、散らかしてしまいました。

見つかった資料と真山さん、ちょっとお借りしますね。        柴田純』

 

「・・・なんやこれ・・・」

「柴田君らしいね」

「ええの?勝手に捜査資料持ち出されて、その上一人持っていかれてるねんで?」

「捜査資料はここにあっても時効になると思うし、それに柴田君には真山君がついていないとね」

「問題になっても知らんで〜?」

「まあ、その時はその時だよ」

「ま、無事に定年退職できたらええな」

「あははは・・・」

 

「真山さんおらんで、ワシの捜査、どないすんねんー!!」

「遠山君、私でよければついていきますから・・・」

 

 

 

「真山さん、すみません。捜査にまでお付き合い頂いてしまって・・・」

「ホントだよ。なんで俺が来なきゃいけないわけ?」

「あの、でも、私一人でも大丈夫ですよ?」

「よく言うよ。お前が着いて来いって言ったんじゃん」

「だって・・・本当についてきて下さるとは思わなかったんですもん」

「他所の署長さんに怪我でもさせたら問題になるじゃん。監視役だよ、監視役」

「あー、でも本当に偶然ですよね〜。真山さんがこの事件の調書読んでいらしたなんて・・・」

「・・・偶然だと思う?」

「え?違うんですか?」

「・・・・・・・・偶然に決まってるじゃん」

「ねー。ほんと、ビックリしました〜」

「ホントにね・・・」

「さあ、頑張って犯人見つけましょうね!」

「あー、面倒臭え〜」