もしも柴田さんの研修先が弐係じゃなく一係だったら

 

 

 

【シーン1:地下二階喫煙所】

 

「・・・すみません、ちょっとお尋ねしたいんですけど」

「・・・何?」

「ええと、ここはどこなんでしょうか?」

「警視庁」

「それはわかっているんですけど・・・」

「地下二階の喫煙所」

「あ、地下なんですかですか・・・」

「うん。何、迷子?」

「あー・・・平たく言うとそういうことになりますね・・・」

「保険の勧誘とか?」

「いえ、今日から研修でして・・・」

「研修・・・?まさかキミ刑事なわけ?」

「はい。捜査一課に研修なんです」

「キャリアか・・・見かけによらないね、あんた」

「そうですか〜?小さい頃からの夢だったんですけどね〜」

「ふーん。ま、頑張って」

「ありがとうございます。・・・あの、ついでに捜査一課までの行き方、教えていただけますか?」

「・・・捜査一課って言っても係、いろいろあるんだけど。一係とか二係とか三係とか」

「あ、一係です。確か」

「あっそ。じゃあ、この部屋出て右側にあるエレベーター乗って、四階」

「四階ですね・・・ありがとうございます」

「どーいたしまして」

「あの・・・もしかして、捜査一課の方ですか?」

「俺?なんで?」

「捜査一課についてお詳しいので・・・違いますか?」

「別に詳しくないって。これくらい常識なの。まあ捜査一課は一課だけど、係が違うから」

「えっ?そうなんですか〜?捜査、ご一緒に出来ると思ったのに・・・」

「・・・なぁ、どうでもいいけど早く行ったほうがいいんじゃない?もう10時になるけど」

「きゃー!!もうこんな時間・・・ありがとうございました。失礼します!!」

 

「・・・大丈夫なのかね、あれで・・・ま、関係ないけど」

 

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