06:カメオ/真山                         柴田バージョン

 

 

 

 

セックスの時に柴田が着けているカメオは最高にエロいと思う。

 

ブラウスについているリボンをほどく時ちょっと引っかかったり。

首筋をキスしたりするときに間違ってよく食べたり。

何かと邪魔ばかりしてくれる柴田のカメオ。

よく「セックスの時くらい外してくれ」と頼むのだけれど

たまに、とてつもない武器だと思う。

 

柴田の白い、白い肌。

つきあかりにも浮き上がるような白い肌。

その肌の上を音もなく滑るカメオ。

くっきりと浮き上がった鎖骨の上を。

滑らかな胸のふくらみの上を。

月光に照らし出された白い肌に、くすんだ鎖は逆にとてもよく映えて。

鉛のような鈍い光沢は、よく見ると妖艶な輝きすら感じる。

 

そのカメオの石の白さと同じはずだった柴田の肌の色が

吐息とともにだんだん熱と色を帯びてきて

紅い肌と白い石は、最高に扇情的なコントラストを俺に魅せる

 

そして柴田も俺も頂点に達した時、

カメオとして刻まれた貴婦人は一人、微笑する。

それは、とても嬉しそうに、悲しそうに、嘲るように。

 

それから反らされた柴田の首筋から、音もなくカメオは滑り落ちる。

事の終わりを告げるように。

 

 

柴田にとって、これがどんなに大事なものかなんて俺は知らない。

けれど、俺にとっては最高の興奮剤。

 

 

どうか、いつまでもそのカメオを着けていてくれよ、柴田。

 

柴田バージョン