ツブヤキ。

 

 

 

じゃーごぼごぼ。

 

・・・あれ?何の音?

というか、ここはどこですか?

あ、そうか。真山さんのおうちですか。昨日、泊まらせてもらって・・・キャ!恥ずかしい〜

そうか、私今まで寝てみたいです〜・・・今何時だろう?眠いです。

昨日遅くまで眠らせてもらえなかったからなぁ・・・。

真山さん、いつも早起きだからあんな夜行性とは知らなかったですよ。

あー、眠くて目を開けるのもいやです〜。もう少し寝ます・・・

あれ?真山さんは?隣にいないんですけど?真山さーん、どーこでーすか〜?

あ、ドアが開いた音。ああ、真山さんトイレに行ってたんですね。

さっきの音はそれですか。納得。年取るとトイレ近いといいますしね。

うーん、まだ目開けられないですぅ。眠いよぅ。

真山さん、なんであんなに目ざめすっきりなんでしょう?

あ、人間歳をとると朝早くなるからなー。納得納得。

コンロの火をつける音。真山さんはいつも目ざめにコーヒー飲みますからね。

コーヒーのブラックってなんであんなに苦いんでしょう?私には無理です。

でも、そんな苦いコーヒーを飲む真山さんってカッコいいなぁー。うふふ。

大人〜って感じですよね〜。

んー、そろそろ起きなくっちゃ。真山さんが起きたということはそろそろ登庁する準備をしなければ。

あー、真山さんあのカップ使ってる〜。嬉しいな。

あれ、私とおそろいなんですよ〜。最初絶対使わないとか言ってたのに・・・うふふ、ダメだ、顔がにやける・・・

きゃー!!真山さん上半身裸じゃないですか〜!!なんか着て下さいよ〜。

でもきっとこう言うんだろうな「お前しかいないからいいじゃん」って。

そういう問題じゃないとは思うんですけど、そういうふうに言ってくれるのって気を許してくれてるみたいで、ちょっと嬉しいな、なんて。

真山さん、細いですね〜、ウエスト。

なんでだろう?鍛えてるのかな?でもちゃんと筋肉ついて綺麗な体―。

いやだ、わたしったら、はしたない。

でも、背中に手を回したときのあの感触、すきですね〜。

筋肉で硬いのに、なんだか吸い付くみたいな感触で。

あ、真山さん寝癖。なんかかわいらしい。あーあ、あくびまで。うふふふ。

真山さん、私には髪の毛がくさいとか言うけど、自分も髪の毛はねたままよく登庁しますよね。

昔、彩さんがハネを直そうとして怒られてました。これは計算しつくされた無造作ヘアなんだとか何とか。・・・本当ですか?

朝から煙草ですか?もう、肺がんになっちゃいますよ?

前に「肺がんで死んじゃいますよ?」って言ったら頭叩かれたんですけど、私覚えてるんです。

むか〜し「お前を残して死ねねぇだろ」って言ってくださったこと。うふふー。

あー、記憶力よくてよかった。

でも真山さん本当に煙草好きですよねー。ちょっと悔しい。

前に少しでも真山さんに近づきたくてこっそり煙草買ってみたけど、やっぱり私には無理だったなー。

そして次の日真山さんに煙草を吸ったことバレて怒られたしな〜。私もう20歳越えてるのに〜。

どうも、私の髪に煙草の匂いがついていたのでわかったたらしいけど・・・真山さん、私の髪の匂い、くさいとか言いつつ好きなんじゃないですか?

真山さんの手。不思議だなぁ。

だって私を叩いたり抓ったり鼻フックしたりする手と、私を撫でたり愛撫したりする手が同じ手だなんて思えないですもん。

絶対取り外しようのアタッチメントかなんか付いてるんだ、うん。

でも真山さんの手に浮き出た血管って触るとぷにぷにしててすごい楽しい。

この間一晩中、寝ずにぷにぷにしてた時はさすがに怒られたけど。

だって楽しいんですよ〜?

うわ、真山さんこっちに来た!起きてるのバレたかな?

黙って見てたなんて言ったら怒られるんだろうな〜。こわ〜い。

ベッドに座っちゃいましたよ?うわ、私見てる。・・・なんか恥ずかしいんですけど。

あ?頭なでなで?うわ〜、気持ちいい〜。

真山さん、叩くよりももっと私の頭撫でてくれたらいいのに・・・

あれ?もう終わりですか?もっと撫でててほしかったです〜。

・・・何?真山さんの顔が近づいてくる!これは、噂に聞く「お目覚めのキス」!?

キャ〜!どうしましょう!恥ずかしいけど・・・柴田純、幸せです!!

ぐに。いてて。ほっぺた抓んないで下さいよ〜!!

 

「起きてるのバレバレなんですけど?お嬢さん」

「・・・」

「顔赤いよ?」

 

 

「・・・!!」

「ほら、やってほしかったんだろ?お目覚めのキス」

「・・・どうしてわかるんですか?」

「お前のことなんてね、何でもお見通しなの」

「真山さんも顔赤いですよ?」

「気にすんな」

「え?え?」

 

 

 

「アイツ、いい加減考えたこと全部口に出すクセやめてくれないかな〜」

真山氏のヒトリゴトが聞こえず、一人首を捻る柴田であった。