sky blue 

 

 

 

抜けるような晴れの日は、あなたを思い出す。

垂れ込める曇りの日は、あなたを思い出す。

しとしとと降る雨の日は、あなたを思い出す。

 

 

時々、言い様のない寂しさが私を襲う。

昔から培ってきた後ろ向きな私は、簡単には消えてくれそうにない。

 

一人、街を歩く。

全身黒いスーツに身を包んだ人を見るたび、胸がきしむ。

彼がここにいるはずはないのに。

 

大きく息を吸って、自分を落ち着かせる。

あなたに会いたい気持ちを自分の中に閉じ込める。

 

 

一人ではない。

私は、沢山の人に生かされてきたんだ。

 

母や弟、そしてあなたの優しさに。

 

 

瞳を閉じて、もう一度深呼吸をする。

浮かぶのは、穏やかなあなたの表情。

まだ少し辛いけど、大丈夫。

 

「あなたのおかげ」を「あなたのせい」にしたくはない。

連れて行かなかったあなたに恨み言なんて言いたくはない。

 

ちゃんと自分の足で歩いて、そして私の生き方を見つけたい。

そのために、私はこの世に生まれてきた。そう思うから。

 

 

あなたのことを思うと、胸がいたい。

それでも少し優しくなれる。

 

それはきっと、あなたが私にくれもの。

 

あなたを忘れるなんて、きっと出来ない。

あなたを愛しく思う私ごと、生きていたい。

 

 

青い空を見上げて、あなたを思い出す。

無理はしない。けれどもう少し頑張ってみよう。

 

顎の辺りがつうんと痛んで、涙が頬を伝った。

涙を拭って、私はまた歩き出す。

 

 

いつか、きっとあなたとまた出会える。

その日に笑顔をあなたに向けられるように。