咳
「ごっほごっほごっほ」 「何や?真山さん風邪かいな。うつさんといてな?アタシ今日合コンなんやから」 「大丈夫ですか?真山さん。今、温かいお茶でも淹れますね」 「あ〜、近藤はん。ついでにわしにも頼んますわ。お茶」 「・・・アンタ何調子乗ってんの?何で先輩の近藤さんにアンタが茶ー淹れてもらってん? アンタが淹れるのが筋っちゅうもんやないの?あぁ!?」 「ひぃ!す、すんません近藤さん・・・ワシやりますわ・・・ひぃ!い、淹れさせてください」 「じゃ、じゃあお願いします」 「はい!遠山金太郎頑張ってお茶淹れさせていただきます!!」
カチャ 「・・・真山さん、風邪の時は煙草やめたほうがいいんじゃないですか?」 「げっほげっほ」 「す、すみません・・・」 「こわ〜。真山さん無言で近藤さん睨むのやめぇや。こっちまで寒うなるやん」 「・・・さっきの姐さんの睨みの方がよっぽど怖かった、思うんすけど・・・」 「何?金太郎、アンタ今なんか言うた?」 「いえ!何も言うてまへん。お茶、どうぞ真山さん」 「げっほ」 「・・・金太郎?何で一杯しか淹れてへんの?アタシや近藤さんの分は?」 「え?姐さん要るって言うてはりました?」 「・・・アンタなぁ、出世せぇへんで。絶対。みんなの分を淹れてくるのが普通なの!」 「まぁ、普通はそうですよね」 「ひぃ!近藤さんまで・・・すんません。い、今すぐ淹れてきます!!」
「・・・真山さん、なんでさっさと飲まへんの?」 「ふーふー」 「あ?アンタ猫舌なん?かーっこわる〜」 「げっほげっほ」 「なぁなぁ、柴田聞いた?真山さん猫舌なんやって」 「・・・えっと、犯人は・・・」 「柴田!アンタ、アタシの話聞いてへんの!?」 「え?あ、何か事件でも起こったんですか?」 「そうやなくて・・・アンタ知ってた?真山さん、猫舌なんやって」 「あ、はい。知ってます」 「・・・何や、面白ないな〜。ってかなんかやらしーな?」 「何がですか?」 「げっほげっほ」 「お、こわ。威嚇されたわ」 「あれ?真山さん風邪ですか?」 「・・・アンタ今まで気付かなかったんか?」 「大丈夫ですか〜?熱とかないですか?」 「どうせアレちゃう?素っ裸で寝てたんやろ?や〜らし」 「げっほげっほ」
「姐さん、お待たせしました!粗茶っす」 「アンタ茶ー一杯にどんだけ時間かけてんの?」 「ひぃ!す、すみません・・・」 「・・・真山さん、顔色悪いですよ?病院行かれたほうが・・・」 「げっほげっほ」 「も〜、注射怖いとか言ってる場合じゃないですよ?大人なんですから」 「・・・」 「あ!煙草なんて駄目ですよ!!喉がいがいがになっちゃいますよ〜」 「・・・なんかアレやな。世話女房?」 「もう!睨まないで下さいよ〜。私は真山さんのためを思ってですね・・・」 「ひゅ〜ひゅ〜。熱いね、お二人さん」 「げっほげっほ」 「あ、今のだけむせた咳やな」 「あ!そうだ。私この間の熱さまシート、まだ少し残ってるんですよ〜」 「げっほ」 「そんな〜、遠慮しないで下さいよ〜。気持ちいいんですよ?これ」 「アンタが言うとなんかヤラシイな」 「さ、貼って下さい。どうぞ」 「げっほげっほ」 「遠慮しないで下さいよ〜。どうぞ」 「げっほげっほ」 「もう!じゃあ私が貼ってあげますね〜」
こつこつこつ 真山のところに行く柴田。
「実力行使かいな」 「・・・あ、そのまえに・・・真山さんじっとしておいて下さいね」 「げっほ?」 「お熱、どれくらいですかね〜?」
柴田はおもむろに真山の頭を掴んで、自分の額と真山の額をくっつけた。
「げっほ!・・・あっち!ちゃ、茶ー熱いで〜、ききき金太郎〜?」 「え、えっと・・・こ、この事件の資料は・・・」 「と、東大ちゃ・・・げふっ!」 「ウルサイ!ちょっとこっち来ぃや!!」
ばちん。 「いった〜。何で叩くんですか〜?熱計っただけじゃないですか〜」 「げっほげっほげっほ」 「あれ?真山さんさっきより顔赤いですよ?熱上がりました?」 「げっほ」 「え?帰っちゃうんですか?私も病院についていきましょうか?」 「げっほげっほ」 「・・・一人で大丈夫ですか・・・じゃあ、仕事終ったら看病しに行きますね」 ばちん 「いったぁ〜い!!もう、なんで叩くんですか〜?」 「・・・・」 「あ、また顔赤いですよ?本当に大丈夫ですか?」 「げっほげっほ」 「じゃあ、お気をつけて〜。あったかくして、寝てて下さいね」 「・・・・・」
「柴田さん、ラブラブ全開ですね」 「・・・自覚ないところが手に負えへんわ…いちいち語尾にハートマークが見えるわ・・・」 「東大ちゃんの看病・・・あ、あかん。考えてだけで恐ろしいわ・・・」 「木戸さん、一緒に看病してあげた方が・・・」 「何ゆうてんの?あんなラブラブ全開な部屋に行けるかっちゅうねん」 「あ、そうですね・・・失礼しました」 「…『明日柴田の風邪がぶり返す』に5千円やな」 「私もです」 「ワシも・・・」 「はぁ!?金太郎、アンタまで同じ所に賭けてどないすんの?賭けにならへんでしょ?逆っ側に賭けぇや。一万円な」 「ひぃ!!そんな勝手に・・・」 「何?なんか文句あんの!?」 「・・・いえ・・・」
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