乙女の祈り

 

 

私は今まで夢を見ていた。

酷く理想的で、少女のような夢。

今となってはそんな夢を見ていたことが恥ずかしい。

 

私は夢から醒めてしまった。

 

そこで待っていたのは紛れも無い現実。

突然だったから困惑しているだけで、居心地は悪くない。

 

 

その現実は「恋」。

私が貴方に逢ってはじめて感じたもの。

初めて芽生えた想い。

 

夢見ていた「恋」はとても柔らかで温かくて。

しかし現実はこんなにも苦しくて、切ない。

だけど飛び切り甘くて幸福で。

世の中が恋愛であふれている理由が少しわかった。

 

「貴方のことが好き」

自覚していれば想うのは簡単で、けれども口に出すのはすごく難しい。

勘の良い貴方はもう気づいているかもしれないけれど、自分の口で伝えたい。

 

そして、いつか。

「貴方を愛してる」

今はまだ早いけれど、そう言えたらいい。

・・・貴方は言ってくれないだろうけど。

そう言った時、優しく笑ってくれたら、それでいい。

私の一番好きな貴方の笑顔で。