たんじょうび

 

 

配達の人(どんどんどん)「真山さーん、宅配でーす

真山「はいはい(がちゃ)うお!何だ?このデカイ荷物・・・」

配達の人「ここまで運ぶの大変でした〜(苦笑い)」

真山「すいませんね。誰からだ?ん、柴田から?」

配達の人「あの〜・・・」

真山「あ、はんこね、はんこ。どこに押せばいいの?」

配達の人「あ、ここで」

真山(ぽん)「どうも、ごくろうさま〜」

 

 

真山「しっかし、柴田のヤツ何送ってきたんだ?『天地無用』に『ワレモノ』『ナマモノ』・・・もしかして、この中バナナいっぱいか!?」

箱(ごとっ)

真山(びくっ)「あれ?今なんか動いた?」

箱(ごとごとっ)

真山(びくっびくっ)「なんだよ〜、柴田のヤツ何送ってきたんだよ〜」(めそめそ)

 

箱(がたがたがたっ)

急に開いて中から・・・

 

 

真山「いや〜〜〜〜〜!!やめてぇ〜〜〜〜!!」

柴田「♪はーぴばーすでーまやまさーん♪」(裏声)

 

真山「柴田・・・?」

すぱぱぱぱ〜ん(クラッカーいっぱい)

柴田「真山さ〜ん!お誕生日、おめでとうございます〜」

 

真山「何やってんの〜?」

 

柴田「うふふふ〜。真山さんびっくりしました?」

真山(ぱしん)「誰だって驚くよ!なんでお前が宅急便の荷物の中から出てくんの?」

柴田「じつはこのブリリアントなアイディア、私のではないのです・・・」

真山「・・・大体想像はつくけどな」

柴田「彩さんに『真山さんのお誕生日のプレゼント、何をあげたらいいと思いますか?』と伺ったら、このブリリアントなアイディアを頂きまして・・・」

真山「(木戸のヤツ、また余計なことを・・・)

柴田「しかし、今の宅配便ってすごいんですね〜。電話して、取りに来ていただいて一晩で真山さんのお宅に着きましたよ。」

真山「・・・やっぱり、お前昨日からず〜っとこの箱の中に入ってたの?」

柴田「はい!あ、でも馬鹿じゃありませんから、備えはバッチリです!

真山「あのね、この箱に一晩入ってトラックで運ばれてきただけで立派な馬鹿だよ!表彰モン!」

柴田「え〜。ちょっとお茶目なカンジでいいじゃないですか〜」

真山「自分でおちゃめとか言うな!って言うか、お茶目じゃないよ!馬鹿、馬鹿。馬鹿だよ、馬鹿!」

柴田「頑張ったのにな〜。ほら、こんなのも用意してきたんです、富士山の空気の缶詰」

真山「お前、懐かしいもんもってるね〜。」

柴田「空気穴がふさがれた時用です。賢いでしょ?」

真山「だから、賢い人間は箱の中に入らないんだよ!お前それ、親が見たら泣くよ?」

柴田「?ウチの母ならこの箱を送るの、手伝ってくれましたが・・・」

真山「はぁ!?じゃあ、お前のお袋さんがお前を箱に詰めたの?」

柴田「もう、変な言い方しないで下さいよ〜。母はただ、この箱に封をしてくれただけです」

真山「なんて言ってた?お前のお袋さん」

柴田「『素敵なプレゼントねぇ。きっと真山さんも喜んでくれるわよ』って賛成してくれましたが」

真山「(天然母子かよ・・・)」

 

真山「それにしても、お前よく箱の中で一晩過ごせたな」

柴田「はい。真山さんのために、柴田純頑張りましたぁ」

真山「あっそ。無駄な頑張り、ご苦労さん。」

柴田「も〜。せっかく頑張ったのに無駄なんてひどいです〜」

真山「はいはい。ん?お前途中で便所とか行きたくならなかったの?」

柴田「せめて『お手洗い』っていって下さいよぅ〜。大丈夫です。そのための備えはぬかりありません」

真山「お前、まさか・・・」

柴田「はい?」(ごそごそ)

真山「オムツとか・・・してないよな?」

 

柴田(うつむき)

真山「それも、木戸のアイディア?」

柴田「…はい」

真山「お前、またやられたね?馬鹿、ば〜か!」(嬉しそう)

柴田「(大人って・・・!!)」(悔し泣き)

真山「ん?何泣いてんの?オムツとって来い!このア●ント女!」

柴田「アテ●トはモレにくくていいんです〜!!」(トイレにダッシュ)

 

柴田「実は、真山さんにプレゼントがあるんですが・・・受取ってもらえます?」

真山「・・・何だよ?」

柴田「えへへー。(ごぞごぞ)はい、どうぞ」

真山「何?バナナ?シュークリーム?」(がさがさ)

柴田「気に入ってくださると 嬉しいんですけど・・・」

 

真山「!!」

その包みに入っていたのは、手編みのマフラー。(しかも目の覚めるような赤)

しかも、大きく「MAYAM」と入っている。

 

柴田(もじもじ)「どうですか?真山さん」

真山「うわー。かっこいいー(棒読み)」

柴田「え?そんなに褒められると照れちゃいますぅ」(真山の腕を指でぐりぐり)

真山「これから暑くなるのに、こんなに暑苦しいモノ、ドウモアリガトウ」(ひきつり)

柴田「本当はクリスマスにお渡ししようと思っていたんですが、やっと先月出来上がったもので・・・」

真山「柴田、何?この「まやむ」って」

柴田「え?なんですか?」

真山「このマフラー。俺の名前書きかたっかんじゃないの?最後の「A」がないから「まやむ」だよ、これじゃあ。何だ?「まやむ」って?それとも「まやん」か?俺は」

柴田「ああ、しまった〜!!違うんです。真山さんのお名前を入れようと思ってたのに〜」

真山「ばーか。あはは。お前東大でのくせにローマ字も書けないの〜?

おばかでちゅね〜。柴田ちゃんは〜。」(馬鹿にして頭をなでなで)

柴田「ひどーい!そんな事いうならあげませんよ!返してください!!」

真山「何だよ?一回もらったもんはおれのもんだ!誰が返すかよ!」

柴田「さすがジャイアンと誕生日がご一緒なだけありますね・・・ジャイアニズム」

真山「何?俺がなんだって〜?な〜んだって?ドラ●もーん」(髪をぐしゃぐしゃ)

柴田「や、やめてくれよ。ジャイア〜ン(ドラ●もんの声真似)」

 

真山「そうだ、お前さ今日一日俺の奴隷ね」

柴田(ぽっ)「い、いやだぁ真山さん。昼間っからいやらしーですぅ」(変な想像)

真山(ぱしっ)「な〜に変なこと想像してるんだよ、この変態!」

柴田「え?違うんですか?」(がっかり)

真山「何がっかりしてんの?君は、本日俺のしもべ。ね。決定〜」

柴田「え〜?何で私が・・・」

真山「誕生日くらいわがまま言わせろよ。いいね?」

柴田「はーい。じゃあ、手始めに何をしましょうか?ご主人様」

真山「ん〜、のど渇いたな。水汲んできて」

柴田「はいはいー。」(ぱたぱた)

じゃー。こぽこぽ。

柴田(ぱたぱた)「真山さーん。お水…」

つるっ。びたん。柴田転倒。

柴田「うえええ〜ん。痛いですー、真山さ〜ん」

真山(ぽたぽた)「・・・俺は冷たいです。柴田さん」(柴田のこぼした水がかかってびしょびしょ)

 

柴田「えへへへ〜、すみません。早速失敗しちゃいました」

真山「えへへじゃないよ!この馬鹿!あーあ。何で誕生日なのにこんな目に遭うんだろう…」

柴田(しゅん)「もう一回だけ、チャンス下さい。コーチ!」

真山「…じゃあさ、煙草に火をつけてみろ。岡君」

柴田「はい!宗像コーチ!!…って、真山さん少女漫画にお詳しいんですねぇ」

真山(ぱしん)「うるさいよ。早く火ぃつけろって。ダメ奴隷くん」

柴田「はい。では失礼します」

カチッ、カチッ

柴田「あれ〜?これ火つかないですよ〜?こわれてるんですかね?」

真山「どれどれ?…」

カチッ

柴田「あー!ついたぁ。よかった。こわれてなかったみたいですね。真山さん…って、何で前髪だけ林家ペーみたいになってるんですか〜!?あはははは」

真山「…お前のせいだよ、パー子」

柴田「へ?」

真山「お前がいきなり火をつけるからでしょ!?燃えたんだよ。燃えたの!うわーもう怖かった。一瞬死んだじいちゃんと会ったよ。死ぬかと思った〜」(涙目)

柴田「…真山さん、その前髪じゃああんまり怒っても怖くないですよ?ぷぷぷ」

真山(ぱしっ)「馬鹿馬鹿馬鹿!!だから、こんな前髪にしたのお前なんだよ!ちょっとは反省しろ!」

 

 

柴田さん、真山さんに本格的に説教をくらった模様。

柴田(しゅーん)「・・・」

真山「ちゃんと反省した?」

柴田「はい…。私ってダメな奴隷ですね…」

真山「そうそう。いわれたことくらいちゃんとできる奴隷になろうね」

柴田「…はい。」(すっかりしょげてる)

真山「・・・・・・」

 

真山「しーばた」

柴田「・・・なんですか?」

真山「こっちおいで」(手招き)

柴田「ここ、ですか?」(真山の隣)

真山「ううん、ここ」(自分の膝の上を指差す)

柴田「えっ!(顔真っ赤)そんなこと・・・」

真山「奴隷でしょ?いうこと聞けって」

柴田「・・・では、失礼します・・・」(ちょこんと真山のひざに座る)

柴田をうしろからだっこしながらなでなでする真山。

柴田「真山さん・・・ちょっと恥ずかしいです」

真山「まあ、我慢してよ。俺の誕生日祝いに。」

柴田「別に嫌じゃないので大丈夫ですが…でもこれって…」

真山「ん?」

柴田「私へのプレゼントになっちゃいますけど、いいんですか?」

真山(笑って)「いいよ、俺は謎のマフラーもらったから」

柴田「はぁ。なんか私だけがいい思いして悪いです」

真山「・・・じゃあ、俺にもいい思いさせてくれる?」

柴田「えっと・・・どうすればいいんでしょう?

真山「ん」(目をつぶる)

柴田「え?え?」(顔真っ赤)

 

ちゅ。

 

柴田「…真山さん、お誕生日おめでとうございます。」

真山「ん。ありがとね、柴田