6:柿ピー  

 

 

 

柿の種は、ピリッとしててチョー辛い。

まるで、雅ちゃんみたいだ。

 

ピーナッツは、なんだかはっきりしなくて物足りない味がする。

まるで、僕みたいだ。

 

柿の種とピーナッツ。

バラバラで食べたときよりも、一緒に食べた時の方がずっとおいしい。

 

一緒に食べると、柿の種の辛さをピーナッツが見事に中和してくれるだろう?

 

ぴりりと辛い柿の種と、はっきりしない味のピーナッツは、

まさに絶妙な組み合わせ。

 

そう。若くてチョーかわいい雅ちゃんと、

もうおじさんになっちゃった僕も絶妙の組み合わせ。

 

だから僕は毎日柿ピーを食べる。

柿の種だけじゃなくって、ピーナッツだけでもなくって、柿ピーを。

 

 

 

「おい、柴田。元係長のおっさん、笑いながら柿ピー食ってるぜ。もうボケたのかな?」

「え!?どうしましょう?もしも、野々村係長待遇が痴呆とかになったら、やっぱり私が介護とかするんですかね?」

「何でだよ!そういうのはね、部下じゃなくって嫁さんの仕事」

「そうなんですか?私、オムツの事に関してはちょっと詳しいからお手伝いができると思うんですけどね〜?」

「ああ、お前得意だもんな、オムツ。はいてたもんね〜。騙されて」

「あ、でもいくら元係長って言っても、やっぱり男の人にオムツをするのは抵抗が…真山さん、お願いします」

「は?俺が?何で?ねぇ、何で俺があのオッサンのオムツ代えなきゃいけないわけ?

だからさ、そういうのは職場で考えるもんじゃないでしょ?家庭の問題、ね?

そのためにあのオッサン、わっかーい嫁さんもらったんじゃないの?」

「真山さん、失礼ですよ!野々村係長待遇と奥様は愛し合ってご結婚なされたんですから」

「はいはい。ブリリアントォ〜なんでしょう?聞き飽きたよ、それ」

「愛のためなら、元奥様も年の差も乗り越えて…ああ!デスティニー!!」

 

 

…真山君と柴田君も絶妙な二人に早くなれるといいね。

僕と雅ちゃんみたいに。

ね?みーやび?