24:ヘリクツ

 

 

 

 

「だいたい、真山さんは自分勝手なんですよ!」

夜、ベッドでうとうとしていたら柴田に突然怒られた。

「何が?」

「何がじゃないですよ〜!!毛布、真山さんがいっつも持ってちゃうから私いつも寒いんですよ?」

ああ、そういうことねと納得した。

俺は壁側、柴田は右側を向いて寝る癖があるためいつも布団や毛布をめぐる争いが俺たちには絶えない。

この日もまた、柴田が火種を持ってきてしまったらしい。

 

「うるせーよ。これは俺の毛布なの。俺がどうしようが勝手でしょ?」

「この前もそんなこと仰るから・・・持ってきたじゃないですか〜、毛布」

「馬鹿!馬鹿!馬鹿!馬鹿!なんでくまちゃんの毛布を俺の家に置かなきゃいけないわけ?風紀が乱れる!」

「・・・そんなこといいながら、弐係でお昼寝用の毛布として大活躍してるじゃないですか。あのくまさん・・・」

「あ〜、あれさ、結構肌触りいいね」

「もう〜!返して下さいよ〜。私のくまさーん」

 

「お前さ、そんな毛布の件だけで俺を自分勝手あつかいするの。ほ〜」

「・・・なんですか?」

柴田が少したじろいだ。

「俺はお前のほうが自分勝手だと思うけどね〜」

「・・・私のどこが、ですか?」

おそるおそる、という風に柴田が尋ねた。

 

「まずは、いつも始業時間に遅れてくる」

「・・・だって、バスに乗ってたら凄い所ばっかりにつくんですもん〜」

「それから人の都合お構いなしに捜査に行く」

「お仕事してるだけじゃないですか〜」

「定時に帰してくんない」

「私は真山さんに刑事魂があると信じてますから!」

「あと、勝手に人の部屋に入ってくる。不法侵入」

「・・・真山さんが鍵くれたんじゃないですか〜」

「別にそんな気がないときにヘンに色っぽくなる」

「ええ?私ですか〜?し、知りませんよ〜」

「嘘だね。お前どっかにスイッチあるでだろ?エローくなるスイッチ」

「ないですよ〜・・・あっ」

「・・・ほら、やっぱり・・・そんな声出して〜」

「真山さんがへんなところ触るから・・・」

「だって触りたかったんだもん」

「・・・・やっぱり自分勝手なのは真山さんじゃないですか」

「お前に誘われたんだよ」

「さそってませんよぅ」

「誘ってたの」

「・・・どこがですか?」

「胸、ずーと当たってたんですけど?」

「それはだって・・・このベッド狭いし・・・」

「何?文句があるならでかいの買ってよ。キャリア様でしょ?」

「ええ〜?でも・・・」

「『でも』何だよ?」

「こういう狭い所で真山さんとくっついてるの、好きなんです」

 

「・・・やっぱ、誘ってるでしょ?」

「誘ってませんってば!」