Case4:真山徹X柴田純

 

 

 

 

もう定時を過ぎた弐係に、一人で捜査に行って来た柴田が戻ると、珍しく真山が一人で新聞を読んでいた。

「真山さーん。ホラ見て下さい。たい焼き買ってきちゃいましたー」

「たい焼き?いいねー。俺丁度今腹空いてたところ。気がきくじゃん、柴田」

「え?真山さんも食べたいんですか?たい焼き」

「当たり前じゃん。ホラ、はやくよこせ」

「すみません・・・真山さんの分買ってくるの忘れちゃいました・・・」

ぷっちーん

「お前馬鹿!?一つしかないなら、最初っから見せびらかしに来るんじゃないよ!馬鹿」

「だってぇ、真山さんもう帰られたのかと思ってたんですよ〜」

「ああ、もう帰ろうと思ってたけど、誰かさん待ってたんでね?せっかくの俺の優しさをこんな仕打ちで返すとは・・・偉くなったもんだねぇ、お前も!」

「え?真山さん、私を待っててくれたんですかぁ?」

「うるせぇ!それよこせ!そのたい焼き!」

「ええ〜?私が自分で食べたくて買ってきたのに〜」

柴田が子供のように唇をとんがらせた。

「いいから貸せ!傷ついた俺への慰謝料だよ!」

そういって、真山は強引に柴田からたい焼きを奪った。

「あ〜・・・私のたい焼き・・・」

 

もぐもぐもぐ

「・・・おいしいですか?」

「うん。このたい焼き最高。お前にしてはいいもん買ってくるじゃん」

柴田は真山がおいしそうにたい焼きをほおばるのを口をあけてうらやましそうに見ていた。

「・・・あの、真山さん」

「ん?」

「一口、下さい」

「嫌だね」

「いいじゃないですかー、一口くらい・・・」

「うるせぇよ、この薄情モン!」

「・・・だって、待っててくれてるとは思わなかったんです〜。真山さんが日ごろの行い悪いせいですよ〜」

ごちん

「お前さ、反省してないね?」

「してますってば・・・あ〜、全部たべたぁ・・・」

「ごっそさん」

「もー、食べたかったのになぁ、たい焼き」

 

「食べてみる?」

「え?だってもうないじゃないですか」

「今食べたばっかりだから、あんこの味くらいはするかもだよ」

「ですから・・・真山さん?」

 

「・・・んっ・・・!」

 

「どう?味した?」

「・・・甘かったです」

「でもうまかっただろ?」

「はい。でも真山さんのキスだったから余計甘かったんじゃないかなと思います」

「なにソレ?」

真山が笑った。

 

 

 

 

 

「木戸さん、こんなことばれたら殺されますよ?」

「えーやんか。証拠はバッチリなんやから」

「でも、姐さんええカンしてますな〜。今日二人のラブシーンがみれるなんてどないしてわかったんですか?」

「あ?真山さんが柴田を待ってたの、バレバレやったやん。何もないはずがないわ」

「でも、ビデオに撮るのはやりすぎかと・・・」

「何!?」

「いえ・・・な、何でもありません」

「よーし、このビデオ盾にして真山さんからお金せびったろ」

「ええですなー!配分はどれくらいでっしゃろ?」

「あぁ!?あんた自分に取り分あると思うてるの!?」